「社会はそんな甘くないよ」というオトナへ。
「イマドキ、テレビ局とか出版社に就職したい大学生っていんの?就職して何がしたいの?」
今日、よくわかんないエライひとに言われました。
私は、出版社に入って、編集者になって、世界の「あればあるほど楽しくてタメになる無駄」をたくさん生み出したいと思っています。
って言ったら
「いや〜、好きなこと仕事にしたいなんて通用するほど、社会は甘くないんだから」
って返されちゃったんです。
でもそれって、本当に私たちのことを思って言ってくださってます?
「面白い!」とか「その価値観なかった!」とか「こういう人生もあるんだなあ」とか「このシーン、私だったら絶対こうしてやるのに!」とか
そういう発見や想像を得る機会があるのは本当に素敵なことだと思います。
テレビも、本も、わたしに色々なものを魅せてくれる。面白いなあって。
今の小さい子がどうかは知りませんが、
私が小学生だった10年前は
テレビ・本・ニンテンドーDS・iPod mini・そこらへんの公園
を友達と共有するのが「たのしいこと」の全てでした。
それらを「たのしいこと」の原体験にしている私たちが「テレビ局・出版社に就職したい」と純粋に思うことって「いやいや…笑」的な目で見られちゃうもんなのかあ…
こう言うと
「ちゃんと世の中見てればわかるでしょ」
「それが頭イイ奴と悪い奴の違いだよね」
「大学生にもなって世間知らなさすぎ。もっと勉強しなよ」
って返される
いや、ごもっともです。社会に対する関心やアンテナ少なすぎ。ほんとごめん社会。ほんとごめん日本の未来。
でも自分が心から「やりたい!」って(今の時点で)強く思っているものがあるとしたら
それはそれで尊いことじゃないの…?
好きこそ物の上手なれ、じゃないの…?
「夢ばっか見るな、現実は、社会は、そんな甘くない」
いや言いたいことはわかるよ!めっちゃわかるよ!
けどそれ私たちに言う!?
社会に出る前の私たちに言う!?!?
社会が如何に厳しいかなんて、社会に出たら存分に知ることになるんでしょ!?
だったら、学生のいまだけでも
純粋な「やりたい!」を
「たのしい!これすき!」を
見守ってくれたりしてくれませんか!?
ちょっと勉強して社会を知ったら、自分がおもしろいと思っているこの世界が、それほど綺麗で純粋なものではないことも、きっとわかっちゃうんですよね?
ここまでのアホが本当に21歳なのかよって思われるのは超承知の助。
だけどいいじゃん!やりたいことやらせてくれよ!
勉強も好きなことのためだったら頑張るよ!もっと社会にとって価値のある人間になるから!
だから
私を含め、多くの大学生が(就活オキマリの自己分析とやらを必死にやって)
ようやく見つけた「私、これやりたいかも…?」の芽を
「そんな甘くないよ」
で摘み取らないでください。
それを軸にして
「やっぱこれ違うわ」とか
「こっちのが楽しいわ」とか
「社会、やっぱ厳しかったな〜」とか
自分で見つけていくので。
軸を見つけるのが大学生ってのがそもそも遅えよ、って?
ごめんよ!!!!!!!
ほんとすまん!!!!!!!!
オトナのみなさま
大学生、いつも駅で酔いつぶれてたり、スマホばっかいじって高齢の方が立っていることに気づかなかったり、インスタ映えとかいうわけわからない流行語つくってごめんなさい。
だけど
社会に出る前の世間知らずのアホたちには、イライラを飲み込んでこう言って。
「やりたいこと見つけたのか!よかったな!頑張れよ!」